ねんぶつおうじょう【念仏往生】
仏語。一心に阿弥陀仏を念じ、または名号 (みょうごう) を唱えて、極楽に往生すること。→諸行往生
ねんぶつおどり【念仏踊(り)】
太鼓・鉦 (かね) などを打ち鳴らし、節をつけて念仏や和讃 (わさん) を唱えながら踊ること。また、その踊り。空也上人が始め、鎌倉時代に一遍上人によって広められたものという。のち芸能化して、近世初期には女歌舞伎にも取り入れられた。空也念仏。踊り念仏。
ねんぶつこう【念仏講】
1 仏教で、念仏を修行する信者の集まり。念仏を行う講中。のち、頼母子講 (たのもしこう) と同様なものに変わった。 2 輪姦 (りんかん) すること。「無住のあき寺、お娘を正坐に取りまいて、—をはじめるつもり」〈人・梅児誉美・初〉
出典:青空文庫
・・・れば、恵心の御房も、念仏読経四威儀を破る事なかれと仰せられた。翁・・・ 芥川竜之介「道祖問答」
・・・後に残して、喘ぎ喘ぎ念仏を申しながら、竹杖をつく間もまだるこしそ・・・ 芥川竜之介「竜」
・・・ラは心の中で主の祈を念仏のように繰返し繰返しひたすらに眼の前を見・・・ 有島武郎「クララの出家」