あくい-あくしょく【悪衣悪食】
質素で
粗末な
着物や食べ物。▽「
悪衣」は
粗末な
着物。「悪食」は「あくじき」とも読むが、この
場合は、
粗末な
食事という
意味のほかに、人がふつう口にしないものを食べる、いわゆるいかもの食いの
意味がある。
- 出典
- 『論語ろんご』里仁りじん。「士、道に志して悪衣悪食を恥ずる者は未いまだ与ともに議するに足らず」(道徳の修養に志す人で、自分の外面的な粗末な衣食を恥ずかしいと思うようでは、まだ一緒に道を論ずる資格はない)
- 句例
- 悪衣悪食の人
- 用例
- されば悪衣悪食を恥ずるものはともに語るに足らずとなせし孔子こうしも子貢しこうの政を問うに答えてはすなわちまず食を足らすと述べ、<河上肇・貧乏物語>
- 類語
- 節衣縮食 粗衣粗食 粗衣糲食
- 対義語
- 暖衣飽食