[補説]「
あいぎょう(愛敬)2」が清音化し、キャウ・キョウの
区別が失われたのち、
意味に
対応して「嬌」の字が近世以降に当てられるようになった。
[用法]愛嬌・[用法]愛想——「愛嬌」は、あるものに備わった、かわいらしさ、ひょうきんで憎めないようすを表しているのに対し、「愛想」は、「愛想がよい」「愛想笑い」などのように、人にいい感じを与えるために示す
態度や
動作である。◇「愛嬌」は「愛嬌のある顔」のように、その人にもともと身についたものをいうことが多いが、「愛想」は、「お愛想を言う」のように、意識的な
動作や
態度をいう。◇したがって「愛嬌(愛想)のない人」のように相通じて用いられることもあるが、「愛想が尽きる」とはいっても、「愛嬌が尽きる」とはいえない。