まんせいアルコールちゅうどく【慢性アルコール中毒】
⇒アルコール依存症
まんせいかんせんしょう【慢性感染症】
発病後の症状の発現が徐々で、経過も緩慢な感染症。結核・ハンセン病・梅毒など。慢性伝染病。→急性感染症
まんせいこつずいせいはっけつびょう【慢性骨髄性白血病】
慢性白血病の一。フィラデルフィア染色体とよばれる遺伝子突然変異により、造血幹細胞に異常が起こり、血球が無制限に増殖する。中年以降に発症することが多い。主症状は極度の疲労感・寝汗・発熱。治療は急速な進行を抑えるための薬物療法が中心で、グリベック(チロシンキナーゼ阻害薬)により長期生存率が大幅に改善している。CML(chronic myelogenous leukemia)。
まんせいしっかん【慢性疾患】
慢性の経過をたどる病気。糖尿病・高血圧症など。慢性病。→急性疾患
まんせいちゅうじえん【慢性中耳炎】
鼓膜に穴が開いたままの状態となり、細菌やウイルスが中耳に感染し、慢性的な炎症を起こす、中耳炎の一種。耳垂れや難聴などの症状がみられるが、多くの場合痛みはない。小児期に急性中耳炎が適切に治癒せず、鼓膜の穴が閉じずに残った場合に起こることが多い(慢性化膿性中耳炎)。他にも、鼓膜が陥没して中耳腔に癒着した場合(癒着性中耳炎)や、鼓膜の上皮が中耳内に入り込んで角化した場合(真珠腫性中耳炎)にも起こる。外耳道と中耳道を洗浄し、抗生物質の点耳薬などを用いて治療する。真珠腫がある場合は、放置すると骨を破壊し合併症を引き起こすおそれがあるため、手術により除去する。
まんせいちゅうどく【慢性中毒】
薬毒物などの長期にわたる摂取によって徐々に生体機能に異常をきたす状態。麻薬・酒など薬物依存を生じることもあるが、有機溶剤を扱う職業病や、環境汚染による公害病もある。
まんせいでんせんびょう【慢性伝染病】
⇒慢性感染症
まんせいびょう【慢性病】
「慢性疾患」に同じ。
まんせいひろうしょうこうぐん【慢性疲労症候群】
《「筋痛性脳脊髄炎(ME:myalgic encephalomyelitis)」とも》健康に生活していた人が、ある日突然、原因不明の強い全身倦怠感 (けんたいかん) におそわれ、通常の生活が送ることが困難になる病気。重度の疲労感とともに微熱・頭痛・脱力感・思考力の低下・抑うつなどが長く。ストレスや遺伝的要因による神経・内分泌・免疫系の変調に基づく疾患とされるが、原因は十分に解明されていない。CFS(chronic fatigue syndrome)。
まんせいへいそくせいはいしっかん【慢性閉塞性肺疾患】
息切れや咳嗽 (がいそう) ・喀痰 (かくたん) の増加などを主な症状とする、進行性肺疾患の一。「肺の生活習慣病」ともいわれ、喫煙などにより有害物質を長期にわたって吸入することにより引き起こされる肺の機能低下・慢性炎症。気道に生じた炎症や肺胞に生じた障害が原因となり、空気の吸入・呼出が困難となる。肺高血圧症や心不全などの合併症を起こす場合があり、重症化すると呼吸不全などに至る。慢性気管支炎や肺気腫と呼ばれていた病名を統合したもの。40歳以上の発症率が高く、WHO(世界保健機関)による世界の死亡原因としても上位に位置する。COPD(Chronic Obstructive Pulmonary Disease)。