懐中時計(かいちゅうどけい)
の例文・使い方・用例・文例(12)
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・・・「プラチナの懐中時計が二つとも見えなくなっているから、お前が持って行ったのかと思っていたよ」「知らないことよ。……本当に見えないの?」 びっくりして私は少し高い声を出した。父には私のびっくりした表情が意外だったらしく、「お前・・・
宮本百合子
「わが父」
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・・・その中、不図、私の目は、机の上にある良人の懐中時計の上に落ちた。蓋なしのその時計は、明るい正午の光線で金色の縁を輝やかせながら、きっちり十二時三分過ぎを示している。真白い面に鮮やかな黒字で書かれた数字や、短針長針が、狭い角度で互に開いていた・・・
宮本百合子
「私の覚え書」
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