所縁(しょえん)
の例文・使い方・用例・文例(2)
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・・・「南無、南無、何かね、お前様、このお墓に所縁の方でがんすかなす。」 胡桃の根附を、紺小倉のくたびれた帯へ挟んで、踞んで掌を合せたので、旅客も引入れられたように、夏帽を取って立直った。「所縁にも、無縁にも、お爺さん、少し墓らしい形・・・
泉鏡花
「燈明之巻」
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・・・国府津の寺は、北村君の先祖の骨を葬ってある、そういう所縁のある寺で、彼処では又北村君の外の時代で見られない、静かな、半ば楽しい、半ば傷ついている時が来たようであった。「国府津時代は楽しゅうござんした」とよく細君が北村君の亡くなった後で、私達・・・
島崎藤村
「北村透谷の短き一生」
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