手を砕く
さまざまに工夫をこらす。「この度我と—・き合戦仕り候はずは」〈太平記・二六〉
手を下す
1 自分でそのことを行う。「社長みずから—・す」 2 着手する。手をつける。「まだだれも—・していない分野」
手を組む
仲間になる。協力する。「外国資本と—・んで事業を始める」
手を加える
直したり補ったりする。手を入れる。「旧作に—・える」
手を拱く
《「てをこまねく」とも》 1 両手の指を胸の前で組んで敬礼する。中国で行われたあいさつの方法。 2 腕組みをする。手をつかねる。「—・いて思いにふける」 3 何もしないで傍観している。手をつかねる。腕をこまぬく。「当局も—・いていたわけではない」「要吉は—・いて女の泣き止むのを待っていた」〈森田草平・煤煙〉 [補説]文化庁が発表した「国語に関する世論調査」で、「手をこまねく」は、「何もせずに傍観している」と「準備して待ち構える」の、どちらの意味だと思うかを尋ねたところ、次のような結果が出た。 平成20年度調査令和元年度調査何もせずに傍観している(本来の意味とされる)40.1パーセント37.2パーセント準備して待ち構える(本来の意味ではない)45.6パーセント47.4パーセント
手を下げる
1 あやまる。謝罪する。「我等様々—・げ、詫び言して」〈甲陽軍鑑・二五〉 2 へりくだる。下手 (したで) に出る。「両親 (ふたおや) この世にあるならば家にかかへし奉公人、何—・げて頼まれう」〈人・梅児誉美・初〉
手を締める
商談・和解などの成立、会合の終わりなどを祝って、一同がそろって拍手する。手締めをする。「—・めて会をお開きにする」
手を擦る
両手をすり合わせる。懇願・謝罪などをするときのようすにいう。もみ手をする。「—・りながら金の無心をする」
手を袖にする
手出しをしないで傍観する。「—◦して徒に日月を消するのみにて」〈福沢・学問のすゝめ〉
手を染める
関係をもちはじめる。手をつける。「相場に—・める」