・・・杉捷夫そのほか、いくたりかの人は、かりにも日本の主だった文学者があつまったファシズムに抵抗するために協力を語ろうとする席に、そのときのような空気は予期しなかったと失望を洩したのだった。 この経験は、民主的な立場をもつ文学者でも、その思想・・・ 宮本百合子 「「下じき」の問題」
・・・ポーランドの暴圧に抗する大衆の写真もある。 革命博物館は今こそ、主としてロシアの革命史を、材料としているが、今にここに世界プロレタリアートの解放の輝かしい歴史が、飾られる日が遠くないのだ。〔一九三一年十一月〕・・・ 宮本百合子 「ロシアの過去を物語る革命博物館を観る」
・・・この小説にはポーランドのファシスト的支配に抗するウクライナ農民の生活が扱われた。一九四一年に第二部「湖水の星」が完成したが、それはナチス軍のソ連侵入の二月前に仕上った。原稿はそのままリヴォフ市にのこされ、リヴォフ市が赤軍に奪還されるまで四ヵ・・・ 宮本百合子 「ワンダ・ワシレーフスカヤ」
出典:青空文庫