かかえおうぎ【抱え扇】
能の型の一。右手に開いた扇を持って左の二の腕に当て、斜め右上を見上げるもの。月を見たり、遠方をながめたりすることを表す。流派によって月の扇ともいう。
かかえおび【抱え帯】
1 和装で、着物の裾をたくしあげた時に用いた帯で、現在では花嫁の帯の下部にそえて締める、幅の狭いくけ縫いにした帯。 2 しごき帯。からげ帯。
かかえぐるま【抱え車】
常雇いの車夫に引かせる自家用の人力車。
かかえち【抱え地】
1 江戸時代、所有地のこと。特に、放置したまま所有する土地。 2 江戸時代、武士・町人などが農民から買い取って所持した土地。元禄4年(1691)以降、家作を禁じられ、野田のまま所有しなければならなかった。
かかえでんじ【抱え田地】
江戸時代、農民が他村で所有した田地。
かかえぬし【抱え主】
使用人を雇っている人。特に芸者・娼妓 (しょうぎ) ・茶屋女などの雇い主。抱え親。
かかえもの【抱え者】
江戸時代、幕府または諸大名に、その者一代に限って召し抱えられた者。
かかえやしき【抱え屋敷】
江戸時代、囲い・家屋を設けた屋敷地のこと。正規の武家屋敷・町屋敷と区別される別宅をいう。