せいさくかがく【政策科学】
学問の分野の一つ。国や地方自治体などが策定・実施する政策について研究・分析し、より良い政策の提言を行う。法学・政治学・経済学など社会科学を中心にさまざまな分野の知識が総合的に活用される。
せいさくがく【政策学】
政策・政策過程を分析し、政策を最も合理的に達成する手段や方法を研究する科学。政策科学。
せいさくかんちょう【政策官庁】
行政や政策立案などを主たる業務とする官庁のこと。政策庁。⇔現業官庁。
せいさくきんゆう【政策金融】
国が特定の政策目的を実現するために政府金融機関を通じて行う、融資や保証などの金融的手段のこと。信用リスクなどにより民間金融機関では融資が難しい場合でも、社会的必要性を考慮して、融資等を行う。 [補説]過大な政策金融は民業を圧迫するなどの判断から平成19年(2007)より政府金融機関の統廃合・民営化が進められてきたが、平成20年(2008)の世界金融危機により、企業の融資需要が高まる一方、民間金融機関は融資に消極的にならざるをえない状況となったため、政府は緊急措置として政府金融機関による融資を増やした。
せいさくきんゆうきかん【政策金融機関】
⇒政府金融機関
せいさくきんり【政策金利】
中央銀行(日本では日本銀行)が金融政策のねらいを示すために設定する短期金利。日本では無担保コールレート翌日物の誘導目標金利(O/N Call Rate Target)のこと。この変動はコールレートだけでなく、預金、貸出金利、長期金利などに影響を及ぼす。一般に、デフレ傾向のときは金利を下げて経済を刺激し、インフレ傾向のときは金利を上げて経済の過熱を抑える。→コール市場
せいさくひょうかせいど【政策評価制度】
行政機関が実施した政策について、その必要性・効率性・有効性などの観点から評価し、次年度の政策の企画立案に役立てる制度。各府省に政策評価担当部署を設置、政策の効果を把握・分析して自己評価を行う。総務省行政評価局が各府省による政策評価を総合的・客観的に評価し、必要に応じて勧告、通知、公表する。平成13年(2001)導入。
せいさくしんじんるい【政策新人類】
平成10年(1998)のいわゆる金融国会で焦点となった金融機関の不良債権処理や破綻処理をめぐる与野党協議で中心的な役割を果たし、金融再生法の成立に貢献した当時の若手議員をさした言葉。民主党の枝野幸男・池田元久・古川元久、自民党の石原伸晃・塩崎恭久・渡辺喜美(当時)ら。
せいさくたんとうひしょ【政策担当秘書】
国会議員の政策立案・立法活動を補佐する秘書。特別職の国家公務員。国会法の改正により平成6年(1994)から導入された。国会議員は公設第一・第二秘書の他に、一人の政策担当秘書を公設秘書として任意で置くことができる。政策担当秘書資格試験の合格者や、司法試験・公認会計士試験等の合格者、公設秘書経験者から登用する。政策秘書。
せいさくちょうさかい【政策調査会】
政策部会の民主党での呼称。政策や法案の立案・作成を行う党内機関。政調。 [補説]平成21年(2009)、政策決定を政府に一元化する方針により鳩山由紀夫代表のもと一時廃止されたが、翌年、菅直人代表により再設置された。