1 建築で、二つの材面がわずかにずれた部分。
2 製本で、表紙が中身よりはみ出ている部分。上製本でみられる。
3 散ること。また、散らしたもの。
「この夕 (ゆふへ) 降り来る雨は彦星の早漕ぐ舟の櫂 (かい) の―かも」〈万・二〇五二〉
出典:青空文庫
・・・すと、もう暖国の桜は散り過ぎた熊本の城下を後にした。 ・・・ 芥川竜之介「或敵打の話」
・・・子供たちは四方へ逃げ散りました。中には余り狼狽したはずみに、路ば・・・ 芥川竜之介「白」
・・・その葉が一枚も残らず散りつくして、花壇の菊も霜に傷められて、萎れ・・・ 有島武郎「小さき者へ」