そうきかんしょうたいしょく【早期勧奨退職】
勧められて定年前に退職すること。特に、中央官庁で幹部職に就けなかった官僚を定年前に退職させる慣行。→官民人材交流センター [補説]中央官庁において、事務次官を頂点とするピラミッド型の官僚組織を維持するために行われてきたもので、おおむね50歳前後から勧奨が行われる。退職者は各府省が斡旋 (あっせん) する特殊法人や民間企業などに再就職するのが通例で、天下りの温床として指摘され、見直し・廃止が検討されている。
そうきけいかいシステム【早期警戒システム】
レーダーとコンピューターを組み合わせて、侵入してくる航空機などを早期に探知・識別して、警報を発するシステム。航空自衛隊のバッジシステムの類。
そうきけいかいじょうほう【早期警戒情報】
1 早期警戒レーダーや早期警戒衛星がとらえた、敵対国などによるミサイル発射情報。防衛のため同盟国間で共有される。SEW(shared early warning)。 2 ⇒異常天候早期警戒情報
そうきけいかいせいど【早期警戒制度】
金融庁が金融機関の経営状況を監視し、自己資本比率の悪化などが見られる場合に、早い段階で是正措置をとる制度。金融機関に収益性や資産内容などの報告を求め、経営改善を促す。平成14年(2002)の導入時は銀行を主な対象としていたが、その後、保険会社・証券会社・外国為替証拠金取引業者なども対象となった。
そうきけんぜんかきじゅん【早期健全化基準】
地方公共団体の財政の健全性に関する基準の一。財政健全化法で規定された実質赤字比率・連結実質赤字比率・実質公債費比率・将来負担比率のいずれかで基準値を超えた場合、財政健全化団体として自主的・計画的な財政の健全化が求められる。また、さらに悪化すると財政再生基準で審査される。→財政再生基準
そうきけんぜんかだんたい【早期健全化団体】
⇒財政健全化団体
そうきしんじゅん【早期浸潤】
結核に感染した初期に、X線撮影で肺の一部に現れる円形の陰影。
そうきたいしょくしゃ【早期退職者】
企業から退職金の優遇措置を受けることなどを条件に、定年前に退職する者。雇用調整の一環として行われる希望退職・早期退職優遇制度に応じて退職した者をさすことが多いが、退職勧奨により承諾した者も含まれる。 [補説]定年退職制の揺らぎや急速な景気悪化、企業の先行き不安感などから、50代だけでなく40代の雇用者にも対象者が広がりつつある。
そうきはすい【早期破水】
分娩 (ぶんべん) 時に、子宮口が完全に開く前に破水すること。前期破水とともに、非適時破水ともいう。
そうきさいばいちいき【早期栽培地域】
農林水産省が米(水稲)の作柄を調査する際の区分の一つ。早期栽培(台風を避けるため、8月中旬までに刈り取りをほぼ終える)の面積が3割以上を占める高知・徳島・宮崎・鹿児島の各県の該当地域と、二期作を行う沖縄の第一期稲が対象。沖縄以外の4県の普通栽培は遅場地帯に含まれる。