[副]
1 場合によって、ある物事が起こるさま。時には。たまに。「―晴れ間が出ることもある」
2 (あとに打消しの語を伴って)少しの間もある状態にいられないさま。ひとときも。
「心念々に動きて、―安からず」〈方丈記〉
出典:青空文庫
・・・く頭を圧して来ると、時としてこの怖れが、稲妻のように、己を脅かすのを・・・ 芥川竜之介「忠義」
・・・貉の唄は時としては、山から聞えた。時としては、海から聞えた。そうして・・・ 芥川竜之介「貉」
・・・中には、それでもなお時として、先生の教授を受ける生徒たちの――恐らく・・・ 芥川竜之介「毛利先生」