つきなみえ【月次絵】
1年12か月の行事や風俗を自然の景趣を背景に描いた絵。平安時代以降の大和絵の主要なジャンルの一つで、障子絵や屏風 (びょうぶ) に描かれた。→四季絵
つきなみかい【月並(み)会】
毎月きまって開く会合。多く和歌・連歌・俳句の会などにいう。
つきなみこう【月次講】
毎月定期的に催される講。
つきなみちょう【月並調】
1 陳腐で、新鮮みのない俳句や俳諧の調子。正岡子規が旧派の俳風を批判していった語。 2 ありきたりで、新しさのない調子。「—のあいさつ」
つきなみのまつり【月次の祭】
陰暦6月と12月の11日に、神祇官 (じんぎかん) で行われていた神事。伊勢神宮をはじめ304座の全国主要神社に幣帛 (へいはく) を奉り、天皇の健康と国家の平安を祈る。もと月ごとに行われるべきものであったので「月なみ」の名があるが、半年ずつまとめて夏と冬の2季に催された。応仁の乱で一時中絶したが、明治5年(1872)復興され、第二次大戦前まで続いた。 一般の神社で毎月行われる定例の祭り。
つきなみは【月並派】
月並み会を催して陳腐・卑俗な俳句を作りつづけている旧派の俳人たちをあざけっていう語。
つきなみはいく【月並俳句】
正岡子規が俳句革新の立場から、伝統的な旧派の俳句を排撃していった語。転じて、古臭くて平凡な俳句。月並発句 (ほっく) 。