ありまおんせん【有馬温泉】
神戸市北区の有馬にある温泉。畿内最古の温泉で、日本書紀にも記載がある。泉質は二酸化炭素泉・塩化物泉・含鉄泉・放射能泉など。
ありまきねん【有馬記念】
日本の競馬の重賞レースの一。ファン投票によって選ばれた馬を中心に、毎年12月に行われる。元農相の有馬頼寧 (よりやす) を記念して命名。有馬記念競走。
ありますげ【有馬菅】
有馬の付近で産したスゲ。和歌では同音の「あり」を導く序詞として用いられる。「大君の御笠に縫へる—ありつつ見れどことなき吾妹 (わぎも) 」〈万・二七五七〉
ありまはるのぶ【有馬晴信】
[1567〜1612]安土桃山時代のキリシタン大名。肥前日野江城主。洗礼名、ジョアン=プロタシオ。天正10年(1582)大友宗麟らと天正遣欧使節をローマに派遣した。
ありまふで【有馬筆】
有馬特産の筆。5色の絹糸で軸を巻き、内部に人形を仕込んである。有馬の人形筆。
ありまやま【有馬山/有間山】
有馬付近の山々の称。[歌枕]「しなが鳥猪名野 (ゐなの) を来れば—夕霧立ちぬ宿 (やどり) はなくて」〈万・一一四〇〉
ありまよりちか【有馬頼義】
[1918〜1980]小説家。東京の生まれ。頼寧 (よりやす) の子。推理小説ブームの一翼を担い、「終身未決囚」で直木賞受賞。昭和45年(1970)には文芸雑誌「早稲田文学」の編集長となる。他に「四万人の目撃者」など。映画「兵隊やくざ」シリーズの原作者としても知られる。
ありまよりやす【有馬頼寧】
[1884〜1957]政治家。東京の生まれ。頼義の父。東京帝大卒業後、農商務省に入り、大正13年(1924)衆議院議員、昭和4年(1929)貴族院議員となる。昭和12年(1937)には農林大臣に就任。プロ野球球団東京セネタースの創立に参画。戦後は中央競馬会理事長となり、「有馬記念」にその名を残す。
ありまりゅう【有馬流】
剣術の流派の一。室町末期に有馬乾信 (もとのぶ) が興したといわれる。有馬神道流。