もちづきぎょくせん【望月玉蟾】
[1693〜1755]江戸中期の画家。京都の人。名は重盛。通称、藤兵衛。望月派の祖。土佐光成・山口雪渓に師事。のち、中国画を範としてすぐれた水墨画・青緑山水画を描いた。
もちづきさんえい【望月三英】
[1697〜1769]江戸中期の漢方医。讃岐 (さぬき) の人。名は乗。号、鹿門。幕府の奥医師となり、諸医書の説を研究して折衷説を唱えた。著「医官玄稿」「明医小史」など。
もちづきしんこう【望月信亨】
[1869〜1948]仏教学者。福井の生まれ。加納法宣につき得度、浄土宗を学んだ。「仏教大辞典」を完成。
もちづきの【望月の】
[枕]満月の欠けたところのない意から、「湛 (たたは) し」「たれる」「めずらし」にかかる。「—足 (た) れる面わに花のごと笑みて立てれば」〈万・一八〇七〉
もちづきのこま【望月の駒】
平安時代以降、毎年陰暦8月の望月のころ、諸国から献上した馬。「あふさかの関の清水に影見えて今やひくらむ—」〈拾遺・秋〉
もちづきのまき【望月の牧】
平安時代以降、信濃の望月に設けられた官牧。