あさひなたかし【朝比奈隆】
[1908〜2001]指揮者。東京の生まれ。昭和15年(1940)新交響楽団(現NHK交響楽団)を指揮してデビュー。昭和22年(1947)関西交響楽団(現大阪フィルハーモニー交響楽団)を創立、常任指揮者となる。ベルリンフィルハーモニー管弦楽団、シカゴ交響楽団などのオーケストラに多数客演、大阪フィルハーモニー交響楽団を率いて欧州公演を行うなど、海外でも成功を収めた。昭和50年度(1975)芸術院賞受賞、平成6年(1994)文化勲章受章。
あさひなちせん【朝比奈知泉】
[1862〜1939]政治評論家。新聞記者。茨城の生まれ。「東京日日新聞」の主筆として活躍。条約改正、遼東 (りょうとう) 半島還付問題などで政府側を代弁した。
あさひなやすひこ【朝比奈泰彦】
[1881〜1975]薬学者。東京の生まれ。欧州に留学。地衣類の成分など、植物化学・生薬学の分野の独創的な研究で業績をあげた。文化勲章受章。著「地衣類」など。
あさひなよしひで【朝比奈義秀】
鎌倉初期の武将。和田義盛の子。建保元年(1213)父とともに北条氏と戦い、安房 (あわ) に敗走。豪勇で知られる。生没年未詳。朝比奈三郎。
あさひなあき【朝比奈秋】
[1981〜 ]医師・小説家。京都の生まれ。医師として勤務しながら小説を執筆。令和3年(2021)「塩の道」で林芙美子文学賞を受賞し、小説家デビュー。「植物少女」で三島賞を、「あなたの燃える左手で」で泉鏡花文学賞と野間文芸新人賞を受賞した。「サンショウウオの四十九日」で第171回芥川賞受賞。