しゃくし-じょうぎ【杓子定規】
一定の基準や形式で、すべてを律しようとすること。また、そのために融通がきかないさま。曲がっている杓子の柄を無理に定規の代用とする意から。▽「杓子」は汁や飯などを盛ったりよそったりする道具。古くは柄が曲がっていた。
- 句例
- 杓子定規な対応、法を杓子定規に適用する
- 用例
- しかし昔の道を杓子定規にそのまま履ふんで、それで巧く世が治まるくらいなら、誰も苦労はしないよ。俺たちにとっては、死んだ周公よりも生ける陽虎様ようこさまの方が偉いということになるのさ。<中島敦・弟子>
- 類語
- 四角四面しかくしめん
- 対義語
- 融通無礙ゆうずうむげ 臨機応変りんきおうへん
- 活用形
- 〈―ナ〉