来し方（きしかた）とは？意味・読み方・使い方

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き‐し‐かた【来し方】
の解説

［連語］《「き」は動詞「く（来）」の連用形、「し」は過去の助動詞「き」の連体形》

１過ぎ去った時。過去。こしかた。「—を懐かしむ」
1. 「—を思ひ出づるもはかなきを行く末かけて何頼むらむ」〈源・総角〉

２通りすぎてきた場所・方向。通過した所。こしかた。→こしかた（来し方）
1. 「—を見やれば、うみづらに並べて集まりたる屋どもの前に」〈かげろふ・中〉

出典：デジタル大辞泉（小学館）

来し方の慣用句・熟語(1)

出典：デジタル大辞泉（小学館）

きしかたゆくすえ【来し方行く末】

［連語］１過去と未来。来し方行く先。「—を思う」２過ぎてきた方向・場所と、これから行く方向・場所。来し方行く先。「—も知らず、海にまぎれむとしき」〈竹取〉

来し方の前後の言葉

来し方の例文(4)

出典：青空文庫

･･･そして静かに身の来し方を返り見た。　幼い時からクララにはいい現わし･･･有島武郎「クララの出家」
･･･二人は来し方の一年間を思いかえした。負傷をして、脚や手を切断され、･･･黒島伝治「雪のシベリア」
･･･たもう方、ふりすてて来し方もさすがに思わざるにはあらず。海気は衣を･･･幸田露伴「突貫紀行」

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