東西眩る
「東西を失う」に同じ。「—・れ果てて、さらに御返事ものたまはず」〈伽・物くさ太郎〉
東西南北の人
《「礼記」檀弓上から》住所が定まらず、諸方をさまよい歩く人。放浪者。
東西を失う
方向を見失う。方角がわからなくなる。途方に暮れる。東西眩 (く) る。「山の中にして道に迷 (まど) ひて—・ひつ」〈今昔・一三・一〉
東西を弁ぜず
西も東もわからない。物事をわきまえない。東西をわきまえず。東西を知らず。
とうざいとうざい【東西東西】
[感]《もと相撲で、東から西までおしずまりなさい、という意で言い始めたという》興行物などで口上を述べるときに、また、ざわめきをしずめるときなどに言う語。東西。とざいとうざい。
とうざいなんぼく【東西南北】
東と西と南と北。四方。また、あちらこちら。諸方。「—から人が集まる」 [補説]書名別項。→東西南北
とうざいや【東西屋】
《口上の始めに「東西東西」と言ったところから》人に雇われて、街頭などで広告の口上を述べる人。ひろめや。
とうざいれいせん【東西冷戦】
第二次大戦後、1947年から、1989年の米ソ首脳による冷戦終結宣言(または1991年のソ連崩壊)まで続いた、米国を中心とする西側自由主義諸国と、ソ連を中心とする東側社会主義諸国による政治・軍事・経済的対立。→冷戦
とうざいしすう【東西指数】
偏西風の南北方向の蛇行の程度を表す指数。この指数が大きいと東西の流れが卓越し、小さいと南北に蛇行していることを示す。ふつう、北緯40度と60度の気圧が500ヘクトパスカルとなる高度の差、またはそこから換算した地衡風の速度から求められる。