まつらがた【松浦潟】
「まつうらがた」に同じ。
まつらさよひめ【松浦佐用姫】
伝説上の人物で、肥前の松浦に住んでいたという女性。任那 (みまな) 救援途中の大伴金村の子狭手比古 (さでひこ) と契り、離別のとき、領布振 (ひれふり) の峰(鏡山)から領布を振って別れを惜しみ、そのまま石になったという。万葉集などにみえる。
まつらしげのぶ【松浦鎮信】
[1549〜1614]江戸初期の武将。肥前平戸藩主。豊臣秀吉の九州征伐および文禄の役・慶長の役に従い、関ヶ原の戦いでは東軍に参加。また、オランダ船の平戸誘致に成功し、平戸貿易はその最盛期を迎えた。
まつらせいざん【松浦静山】
[1760〜1841]江戸後期の大名。肥前平戸藩主。名は清。藩政改革に尽力し、藩校維新館を設立するなど学問を奨励した。随筆「甲子夜話 (かっしやわ) 」の著作がある。
まつらとう【松浦党】
中世、松浦地方に割拠し、九州北西部に勢力をもった武士団。平安時代以来、嵯峨源氏の子孫を称する一族が土着し、南北朝時代以降は同族団的結合を強め、異姓の諸氏も組み入れた。
まつらぶね【松浦船】
松浦地方でつくった船。「さ夜ふけて堀江漕ぐなる—梶の音高し水脈 (みを) 速みかも」〈万・一一四三〉