出典:gooニュース
米、核融合推進に向けた国際協力計画発表 「目の前の選択肢変える」
具体的な対象国は明らかにされていないが、日本や英国など核融合研究をめぐる既存の2国間協力関係がある国のほか、35カ国が参加する国際プロジェクト、国際熱核融合実験炉(ITER)の枠組みの利用も念頭に置いている。 ケリー氏は気候変動問題の解決策としての期待感に触れ、「あらゆる選択肢をできる限り迅速に追い求めるため、私たちは持てる力を結集する必要がある」と述べた。
米ケリー特使、核融合促進の国際的な計画を公表 COP28で
米国と英国は先月8日に核融合に関する協力協定に調印した。オーストラリア、中国、ドイツ、日本も核融合を進めようとしている。核融合発電は現在の核分裂発電と異なり、長期的に放射線を発する廃棄物を出さずに大量の電力源となる可能性がある。ただ、核融合電力を商業化するには複数の大きな課題がある。
核融合、初プラズマに成功 実験装置「JT60SA」
量子科学技術研究開発機構は1日、核融合の実験装置「JT60SA」(茨城県那珂市)が核融合反応に必要なプラズマの生成に初めて成功したとして、式典を開いて成果を発表した。核融合の原型炉開発に向け、現時点では世界最大級の実験装置。2025年から本格的な運転を始める予定で、得られた知見を国際熱核融合実験炉(ITER)での研究に役立てる。 JT60SAは日欧が共同で建設。
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かくゆうごうろ【核融合炉】
高温のプラズマを閉じ込めて熱核融合反応を維持し、発生する大きなエネルギーを発電などに利用できるようにする装置。磁場を用いてプラズマを閉じ込める磁気核融合炉とレーザー光線で超高密度のプラズマを発生させるレーザー核融合炉の二方式が知られる。現在研究が進められているが、実用化には至っていない。
かくゆうごうかがく【核融合科学】
核燃焼による高温のプラズマからエネルギーを取り出す研究を行う学問分野。→核融合
かくゆうごうかがくけんきゅうじょ【核融合科学研究所】
核融合科学に関する総合研究を行う大学共同利用機関。核融合エネルギーの実現を目指して理学・工学にまたがる幅広い学術研究を推進する。自然科学研究機構に所属。平成元年(1989)設立。岐阜県土岐市に所在。NIFS (ニフス) (National Institute for Fusion Science)。