ひぐちいちよう【樋口一葉】
[1872〜1896]小説家・歌人。東京の生まれ。本名、なつ。中島歌子に和歌を学び、半井桃水 (なからいとうすい) を小説の師とした。「文学界」の同人と親交。民衆の哀歓を描き、独自の境地を示した。小説「たけくらべ」「にごりえ」「十三夜」など。
ひぐちたかやす【樋口隆康】
[1919〜2015]考古学者。福岡の生まれ。京大教授。シルクロードの学術調査や青銅器の研究で知られる。昭和32年(1957)、日本人として戦後初めて敦煌石窟に入った。また、三角縁神獣鏡が大量出土した椿井 (つばい) 大塚山古墳や黒塚古墳の調査にも携わった。著作に「中国の銅器」「古鏡」「バーミヤーンの石窟」など。