そんそ-せっしょう【樽俎折衝】
宴会でなごやかに
交渉し、うまく話を運ぶこと。▽「樽」は酒だる、「俎」は肉料理をのせる台。転じて、「
樽俎」は
宴会のごちそうのこと。「
折衝」は攻めてくる敵の勢いをくじくこと。「樽」は「尊」とも書く。
- 出典
- 『晏子春秋あんししゅんじゅう』雑ざつ上
- 句例
- 樽俎折衝の努力をする、樽俎折衝して交渉を成功に導く
- 用例
- 一人で樽俎折衝の役目を引受けた母の骨折は、並たいていの事ではなかったのである。<徳富蘆花・思出の記>
- 類語
- 樽俎之間
- 活用形
- 〈―スル〉
- 故事
- 中国春秋時代、晋しんの平公は斉せいを攻めようとして、まず范昭はんしょうに斉の様子をうかがいに行かせた。そこで斉の景公は晏子あんしの策通り范昭を宴席に招きもてなし、戦争を回避した故事から。