此処一番
ここで勝たなければなにもならない、という勝負どころ。最高にがんばるべきところ。「—という時に実力を出す」
此処ぞ
勝負や仕事の流れの中で、その展開に重要な影響を与える節目となる箇所。「—という時に強さを見せる」
此処で会ったが百年目
ここで出会ったのが運の尽きだと思え。長年捜していた相手にめぐりあったときなどにいう言葉。
此処の所
1 この箇所。この点。「—をしっかり練習しなさい」 2 ここしばらく。このところ。「—よい天気が続く」
此処ばかりに日は照らぬ
ここにだけ太陽は照るわけでない。世間どこへ行っても生活の道はあるというたとえ。他へ移るときなどに捨てぜりふのように用いる。
此処は一つ
1 何かを始めたり、試みたりすることを思い立つ気持ちを表す。ここはちょっと。ここはためしに。「—ようすを見よう」 2 依頼するときに用いる。ここはどうぞ。「—大目に見てください」
此処までお出で甘酒進じょ
《「進じょ」は、「進ぜん→進ぜう→進じょ」と音変化したもの》 1 よちよち歩きの幼児をじょうずに歩かせるために、少し離れた所から呼びかける言葉。 2 近づけないと知って、ここまで来てみろと相手をからかう言葉。
此処を最後
ここが死に場所だと思って死力を尽くすこと。「—と攻め戦ふ」〈平家・八〉
此処を先途と
ここが勝敗・成否を決する大事な場合だと思って、いっしょうけんめいになるようす。「—攻撃に死力を尽くす」 [補説]この句での「先途」は、重要な場面の意。「出発点」の意はない。
此処を踏んだら彼所が上がる
互いに関連しあい、影響しあうことのたとえ。また、一方がうまくいけば、他方がだめで、両方そろってうまくいかないことのたとえ。