・・・の一部では毎号私の悪口を書いている人があるのだからなおのこと人を驚ろかせるのです。私は直接談判はしませんでしたけれども、その話を間接に聞いた時、変な心持がしました。というのは、私の方は個人主義でやっているのに反して、向うは党派主義で活動して・・・ 夏目漱石 「私の個人主義」
こういう質問が出ることはわたしたちに深く考えさせるものがあります。ブルジョア雑誌は毎号かかさないように新しい時代の幸福とか恋愛とか結婚の問題をとりあげて沢山のページをさいています。『アカハタ』にはぬやま・ひろしの「大うけだ・・・ 宮本百合子 「生きるための恋愛」
・・・ ところが、自分はそのことについて、この頃『ナップ』へ毎号つづけて書いている。また、近く内外社から出る綜合プロレタリア芸術講座の中にも、本気で、書いた。 この問題は、同時に、そうちょいと簡単に、ナンセンスでやっつけるわけには行かない・・・ 宮本百合子 「「鎌と鎚」工場の文学研究会」
・・・ その理由は、われわれにとって面白くためになる『働く婦人』が毎号発禁になると全く同じです。「働く婦人の夕べ」こそ本当に働く婦人のためになる催しだからです。雑誌を発禁にしたり、「働く婦人の夕べ」に不当な解散をくわせたりして、よくわけの分らない・・・ 宮本百合子 「日本プロレタリア文化連盟『働く婦人』を守れ!」
・・・プロレタリア啓蒙婦人雑誌『働く婦人』に毎号加えられる支配階級の不法な弾圧は、日本プロレタリア文化連盟、即ち全日本のプロレタリア文化運動の上に加えられる敵の弾圧として、徹底的に強力に抗議されなければならない性質のものである。 従来日本には・・・ 宮本百合子 「婦人雑誌の問題」
・・・にわるいところがあるとか、つまり毎号意地悪く発禁攻めにしても大衆の伸びる力はおそろしい。次第次第に育って来る『働く婦人』をつぶす口実を、編輯長である私の答弁の中からひっぱり出そうとするわけです。 いくらブルジョア、地主の官憲がいけないと・・・ 宮本百合子 「ますます確りやりましょう」
『文学界』に告知板というところがある。毎号そこにいろいろな作家が短い自由な感想をのせているのであるが、九月号のその雑誌に「新胎」を書かれた舟橋聖一氏も、本月はこの欄に一文をよせておられる。「新胎」を創作するに当って助力を・・・ 宮本百合子 「夜叉のなげき」
・・・ すぐ『働く婦人』の事務のために働いていただくことはこういう次第で出来ませんが、お話の様子ではあなたは『働く婦人』を毎号お読みのようですから、先ず、直接購読者となり、追々『働く婦人』を中心としたサークルをこしらえて行ったら実にいいと思い・・・ 宮本百合子 「「我らの誌上相談」」
出典:青空文庫