気色悪し
機嫌が悪い。「大将の事につきてこそ、たびたび―・しうくるしけれ」〈宇津保・楼上上〉
気色あり
1 一風変わっていて趣がある。「式部が所にぞ、―・ることはあらむ」〈源・帚木〉 2 普通でない。あやしげである。「これは盗人の家なり、あるじの女、―・る事をし...
気色覚ゆ
1 趣があると感じる。「言葉のほかに、あはれに―・ゆるはなし」〈徒然・一四〉 2 気味悪く感じる。いやな気がする。「かく人がちなるにだに、―・ゆ」〈大鏡・道長...
気色賜る
相手の意向を伺う。意中をうけたまわる。「摂政殿、御―・りて、まづこの女御、后に据ゑ奉らむの騒ぎを」〈栄花・さまざまの喜び〉
けしきばかり【気色許り】
[連語]しるしばかり。ほんの形だけ。「琵琶をうち置きて、ただ―弾きかけて」〈源・若菜下〉