熊本県南部、八代 (やつしろ) 海に面する市。明治後期から化学工業が盛ん。湯之児 (ゆのこ) ・湯出 (ゆのつる) 温泉がある。人口2.7万(2010)。
みなまたし【水俣市】
⇒水俣
みなまたびょう【水俣病】
有機水銀による中毒症。中枢神経が冒され、手足のしびれ、言語障害、目や耳の機能喪失を起こし、重症では死亡することもある。水俣市に昭和28年(1953)ごろから発生。チッソ水俣工場の廃水中に含まれるメチル水銀が海水を汚染し、魚介類に生物濃縮され、それを食べて人体内に入るのが原因。昭和40年(1965)ごろ新潟県阿賀野川下流域でも同じ症状の患者が確認された(第二水俣病)。昭和43年(1968)に政府が公害病と認定。
みなまたびょうきゅうさいとくべつそちほう【水俣病救済特別措置法】
《「水俣病被害者の救済及び水俣病問題の解決に関する特別措置法」の通称》水俣病問題の最終解決を目指して制定された法律。未認定患者に一時金・療養手当等を支給することや、原因となった事業者(チッソ)の分社化等について定めた。平成21年(2009)施行。水俣病特措法。水俣病被害者救済特別措置法。