すいそイオン【水素イオン】
水素原子が電子1個を失ってできた一価の陽イオン。記号H+ 水溶液中ではオキソニウムイオンH3O+として存在。
すいそイオンしすう【水素イオン指数】
水素イオン濃度を表す指数。水素イオン濃度の逆数の常用対数。液の酸性・アルカリ性の程度を表すのに使い、中性では7、酸性では7より小さく、アルカリ性では7より大きい。記号pH(ペーハーまたはピーエッチ)。水素イオン濃度指数。
すいそイオンのうど【水素イオン濃度】
溶液1リットル中の水素イオンの量をモル数で示したもの。[H+]で表す。溶液の酸性の度合いを示し、実用的には水素イオン指数を代用することが多い。
すいそかぶつ【水素化物】
水素とほかの元素との二元化合物。ただし、ふつう水素より電気陰性の強い元素との化合物は含めない。
すいそけつごう【水素結合】
電気陰性度の強い二つの原子間に水素原子が入ってできる結合。通常の共有結合よりはるかに弱いが、水分子間や生体のDNAの二重螺旋 (らせん) などでみられ、重要な役割をする。
すいそさん【水素酸】
酸素を含まない酸の総称。塩酸(HCl)・臭化水素酸(HBr)・シアン化水素酸(HCN)など。
すいそちょぞうごうきん【水素貯蔵合金】
⇒水素吸蔵合金
すいそでんきょく【水素電極】
白金黒 (はっきんこく) をつけた白金板を電極として、下半分を水素イオンを含む溶液中に挿入し、上半分を水素ガスに接触させたもの。0.1規定の溶液と1気圧の水素ガスを用いた場合は基準電極となる。水素イオン濃度の測定にも利用。
すいそばくだん【水素爆弾】
原子爆弾の一種。水素の同位体の核融合によって放出されるエネルギーを利用する爆弾。起爆薬には小型の原子爆弾を使う。水爆。
すいそきゅうぞうごうきん【水素吸蔵合金】
水素を自己の体積の1000倍以上吸収する能力をもつ合金。材料はニッケル・チタン・鉄など。水素を低温・高圧下で吸収し、高温・低圧下で放出する。ニッケル水素電池、水素自動車や燃料電池車の燃料タンクとして用いられる。水素貯蔵合金。