すいぎんおんどけい【水銀温度計】
細管と球からなるガラス管に水銀を入れ、水銀の熱膨張を利用して温度を測る温度計。 [補説]水俣条約(水銀条約)の発効により、令和3年(2021)以降は製造と輸出入が禁止されている。
すいぎんかんでんち【水銀乾電池】
⇒水銀電池
すいぎんきあつけい【水銀気圧計】
気圧計の一。水銀をガラス管に入れて水銀だまりの中に倒立させ、真空ガラス管中の水銀柱の高さによって気圧を測定する。最も標準的な気圧計。水銀晴雨計。
すいぎんこうこう【水銀硬膏】
水銀と無水ラノリンとを練り合わせ、蜜蝋 (みつろう) などを混ぜて製する硬膏。梅毒疹 (ばいどくしん) などに用いられた。
すいぎんざい【水銀剤】
水銀の殺菌作用を利用した薬剤の総称。副作用があるため現在はほとんど使用されない。
すいぎんせいうけい【水銀晴雨計】
⇒水銀気圧計
すいぎんせいりゅうき【水銀整流器】
真空容器中に水銀を陰極として、石墨または鉄を陽極として入れ、水銀蒸気中に起こる、アーク放電を利用する整流器。
すいぎんちゅう【水銀柱】
水銀圧力計・水銀温度計などで、細いガラス管に入っている水銀。その高さにより圧力や温度が示される。
すいぎんちゅうどく【水銀中毒】
水銀または水銀化合物を吸収することによって起こる障害。急性の場合は尿毒症など腎臓疾患を起こし、慢性の場合は中枢神経の障害が起こる。→水俣病 (みなまたびょう)
すいぎんでんち【水銀電池】
減極剤として酸化水銀を使った乾電池。正極に酸化水銀と黒鉛粉末、電解液に水酸化カリウム、負極に亜鉛を用いる。起電力は約1.3ボルト。小型で軽量。カメラ・時計・補聴器などに使用される。水銀乾電池。RM電池。ルーベン電池。 [補説]水銀は毒性が強いため、環境保護や人体保護の観点から廃止する国が増えている。日本では平成7年(1995)に製造を中止。