・・・文選十六人は彼を入れすぐ立ち、六時の夕飯三十分の休みに、文選十六人はベン当箱をもって一つところに集り、きめた以上の仕事はしないこと、きめた以上は監督のところへ突かえしにゆき残業させぬようにしようと決議して就業。「ガンばれ」「うら切るとゲンコ・・・ 宮本百合子 「大衆闘争についてのノート」
・・・プロレタリアートの党派性は勝利し、闘争の成果の一部は、最近作家同盟常任中央委員会が「右翼的偏向との闘争に関する決議」を発表するに至った事実にも認め得るのである。 同志小林は確固たる国際プロレタリアートの観点に立って今日の情勢を分析し、そ・・・ 宮本百合子 「同志小林の業績の評価に寄せて」
・・・ストックホルムで開かれた世界平和擁護大会が、原子兵器禁止の決議を行い、ヒロシマとナガサキの恐ろしい経験をもっている日本の人民が、このアッピールの先頭にたつだろうと期待しているのは当然です。戦争は宿命ではありません。人間がおこすものです――し・・・ 宮本百合子 「願いは一つにまとめて」
・・・ファシズムに反対するというような言葉の上での決議や、戦争挑発にだまされないという小さな決意ぐらいでは、古い大組織をもち、国際的な旧勢力と無関係でない人民生活の破壊力に対して、決して具体的に抵抗できるものではありません。わたしたちは、あらゆる・・・ 宮本百合子 「ファシズムは生きている」
・・・ドイツ代表としてそこに出席していたクララ・ツェトキンの提案で、三月八日という日を国際婦人デーとすることに決議された。二十三ヵ国から八百九十名の代表が出席したこの大会できめられた国際婦人デーは、その後多くの国々で毎年行われて来た。一九一七年の・・・ 宮本百合子 「婦人デーとひな祭」
・・・打倒同盟として自身を組織し、自己批判すべきだと決議されたのである。 第三次の分裂で、「文戦」には前田河広一郎、青野季吉、金子洋文その他が残った。 一九二九年から世界経済恐慌につれて高揚して来た日本の階級闘争の現実に向って、「文戦」の・・・ 宮本百合子 「文芸時評」
・・・そして決議した。「当院が今日の如く隆盛におもむいた以上さらに有料寝台を増して、その利益配当を最初犠牲的社会奉仕をしたX嬢その他出資者に分つのが最も合理的な感謝手段であると思惟す」と。 もっとも決議に出資者らが何と答えたかは出ていない。出・・・ 宮本百合子 「ロンドン一九二九年」
・・・藤村は世界の文学者がこぞって反ファシズムの文化闘争を決議したその大会で、終始、日本の文学者として反ファシズムへの態度を明瞭にしなかった。日本の文学者として、日本と世界のヒューマニティーに対する自己の責任を回避した。阿部・北村両氏は、日本の文・・・ 宮本百合子 「私の信条」
・・・ 或る日、ナポレオンはその勃々たる傲慢な虚栄のままに、いよいよ国民にとって最も苦痛なロシア遠征を決議せんとして諸将を宮殿に集合した。その夜、議事の進行するに連れて、思わずもナポレオンの無謀な意志に反対する諸将が続々と現れ出した。このため・・・ 横光利一 「ナポレオンと田虫」
出典:青空文庫