ようそか【沃素価】
油脂100グラムに吸収されるハロゲンの量を、沃素のグラム数に換算して表した値。値が大きいほど不飽和度および乾燥性が高く、130以上を乾性油、130〜95を半乾性油、95以下を不乾性油に分類する。
ようそでんぷんはんのう【沃素澱粉反応】
でんぷんが沃素によって青紫色を呈する反応。きわめて鋭敏で、微量の沃素またはでんぷんの検出に利用。
ようそひゃくさんじゅういち【沃素一三一】
沃素の質量数131の放射性同位体。半減期8.04日でベータ崩壊する。核実験や原子炉での核分裂生成物で、大気中に放出されると生物体に取り込まれるのが速く、哺乳類では甲状腺や乳腺に濃縮され、癌 (がん) の原因となる。天然には存在しないため、放射能漏れの指標とされ、また医療では化合物がトレーサーとして用いられる。
ようそひゃくさんじゅうに【沃素一三二】
ヨウ素の放射性同位体の一つ。半減期は2.3時間。ベータ崩壊して安定したキセノン一三二に変わる。→テルル一三二
ようそかびんしょう【沃素過敏症】
ヨウ素に対して敏感な体質の人が大量のヨウ素を摂取した時に起こる有害な反応。発熱・関節炎・発疹などの症状が現れ、重篤になるとショック状態に陥ることがある。ヨード過敏症。→造影剤過敏症
ようそさん【沃素酸】
ヨウ素の酸素酸の一種。無色の結晶で、独特な臭気をもつ。水溶液は比較的強い酸となる。化学式HIO3
ようそさんえん【沃素酸塩】
ヨウ素酸イオンの塩。ヨウ素原子を頂点として3個の酸素原子が結合する三角錐構造をとる。可燃物を混ぜて加熱すると爆発する。
ようそさんカリウム【沃素酸カリウム】
カリウムのヨウ素酸塩。ヨウ素と水酸化カリウムの加熱によって得られる。原子力災害などで放射性ヨウ素が放出されたときに服用する安定ヨウ素剤に用いられる。
ようそでんぷんとけいはんのう【沃素澱粉時計反応】
⇒沃素時計反応
ようそとけいはんのう【沃素時計反応】
ヨウ素でんぷん反応における時計反応。化合物の組み合わせは何通りもあるが、代表的なものとして、ヨウ素酸カリウムと亜硫酸水素ナトリウムが知られる。でんぷんの水溶液に加えたとき、ある一定時間ののちに、突然青紫色を呈する。沃素でんぷん時計反応。