ほうていがいふくり【法定外福利】
福利厚生のうち、法律で義務付けられた法定福利以外に、企業が任意で実施するもの。交通費・住宅手当の支給、社宅の提供、法定健康診断以外の検診、育児支援、医療施設・社員食堂・レクリエーション施設の設置など、企業によってさまざまな施策・制度がある。
ほうていがいもくてきぜい【法定外目的税】
国の法律「地方税法」に定められた税目以外に、地方自治体が特定の目的に使用するために条例で設定する税。総務大臣の同意を必要とする。法定外税の一つ。産廃税など。→法定外普通税 [補説]平成12年(2000)施行の地方分権一括法により可能になった。
ほうていかじつ【法定果実】
物の使用の対価として生じる金銭その他の物。利息・賃料・地代など。→天然果実
ほうていかへい【法定貨幣】
⇒法貨
ほうていかんさ【法定監査】
法律に基づき公認会計士・監査法人が行う会計監査。資本金5億円以上または負債200億円以上の株式会社を対象とする会社法監査、株式を上場している会社や日本証券業協会に株式を登録している会社を対象とする金融商品取引法監査のほか、労働組合監査・学校法人監査などがある。→任意監査
ほうていきかん【法定期間】
訴訟法上、法令によって定められている期間。
ほうていきんり【法定金利】
金銭消費貸借契約における法律で定められた利息の上限。原則として利息制限法の上限金利が適用される。
ほうていけい【法定刑】
刑罰法令において、各罪に対応して規定されている刑。→処断刑 →宣告刑
ほうていけつぞく【法定血族】
本来の血のつながりはないが、法律上血族として取り扱われる者。養子と養親およびその血族との間に認められる。準血族。→自然血族
ほうていこうけん【法定後見】
成年後見制度の一。精神上の障害があり判断能力が不十分なために、財産管理や契約などの手続きが困難な者に対し、家庭裁判所の審判によって行為の代理または補助をする者が選任される。本人の判断能力の程度に応じて、後見・保佐・補助のいずれかに分けられる。→任意後見 [補説]民法では、後見は「精神上の障害により事理を弁識する能力を欠く常況にある者」、保佐は「精神上の障害により事理を弁識する能力が著しく不十分である者」、補助は「精神上の障害により事理を弁識する能力が不十分である者」を対象としている。禁治産制度における禁治産は後見、準禁治産は保佐に近いが、準禁治産に含まれていた、浪費・借財をする者については保佐に該当しない。