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辞書
1 ナマコ綱の棘皮 (きょくひ) 動物の総称。すべて海産。体は円筒形で前後に細長く、前端に口と触手、後端に肛門があり、皮膚の中に小さな骨片が散在。種類が多く、マナマコは生食のほか、海参 (いりこ) ・海鼠腸 (このわた) に加工する。《季 冬》「尾頭のこころもとなき—哉/去来」
2 製錬した鉄・銅・鉛などを鋳型に流し込んだもの。
3 「海鼠板」「海鼠壁」「海鼠絞り」などの略。
出典:デジタル大辞泉(小学館)
なまこいた【海鼠板】
波形をした板。波形のスレート板や亜鉛鉄板。屋根・塀などに使う。波板。
なまこがた【海鼠形】
1 海鼠のような形。半円筒形。かまぼこ形。 2 火鉢の縁などの手をかける穴で、海鼠餅 (もち) の切り口に似たもの。
なまこかべ【海鼠壁】
四角い平瓦 (ひらがわら) を張り、その目地 (めじ) に漆喰 (しっくい) をかまぼこ形に盛り上げて塗った壁。土蔵などの外壁に用いる。
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出典:青空文庫
・・・見ると、人間とも海鼠ともつかないようなものが、砂金の袋を積んだ中・・・ 芥川竜之介「運」
・・・の革鞄には、以来、大海鼠に手が生えて胸へ乗かかる夢を見て魘された・・・ 泉鏡花「革鞄の怪」
・・・藁すべで、彩色をした海鼠のように、雪にしらけて、ぐったりとなった・・・ 泉鏡花「眉かくしの霊」
海鼠子
海鼠腸
海鼠瓦
海鼠漆喰
海鼠絞
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