ねはんえ【涅槃会】
陰暦2月15日の釈迦 (しゃか) 入滅の日に行う法会。涅槃像をかかげ、遺教経 (ゆいきょうぎょう) を読誦 (どくじゅ) する。涅槃講。常楽会。《季 春》「—や心よい日の兆典司 (てうでんす) /太祇」
ねはんぎょう【涅槃経】
⇒大般涅槃経 (だいはつねはんぎょう)
ねはんこう【涅槃講】
「涅槃会 (ねはんえ) 」に同じ。
ねはんしゅう【涅槃宗】
大般涅槃経を所依とする宗派。中国、南北朝の梁代に盛んに行われた。中国十三宗の一。
ねはんず【涅槃図】
釈迦が沙羅双樹 (さらそうじゅ) の下で入滅する情景を描いた図。一般に、釈迦が頭を北、顔を西、右脇を下にして臥 (ふ) し、周囲に諸菩薩 (ぼさつ) や仏弟子・鬼畜類などが集まって悲嘆にくれるさまを描いたもの。涅槃絵。
ねはんぞう【涅槃像】
釈迦入滅の姿を描いた絵や彫像。寝釈迦。《季 春》
ねはんにし【涅槃西風】
陰暦2月15日の涅槃会の前後に吹く風。《季 春》「舟べりに鱗の乾く—/信子」
ねはんもん【涅槃門】
仏語。 1 煩悩を去って悟りの境界へ入る門戸。 2 四門の一。北方の門をいう。