添(え)書(き)(そえがき)
の例文・使い方・用例・文例(2)
-
・・・猶々云い足りぬらしく、紙の端に追って書きに、圭子が学問のない、下らぬ女であるとのことを添え書きしてある。―― 千鶴子が、身震いする程亢奮し涙をためて書きなぐった心持が紙に滲んでいた。はる子は心を打たれ、やや暫くその紙面を見つめていた。・・・
宮本百合子
「沈丁花」
-
・・・頸をからめあうというような表現や、それに愉しそうな文句を添え書きしている若い父の、見えない外国暮しの日常に向って、その頃は三十にもなっていなかった母の、やや窮屈で昔風な、しかも本来は情熱的な感覚は敏感にとがれていたのであったろう。 父の・・・
宮本百合子
「父の手紙」
goo辞書とは
goo辞書は無料で使える辞書・辞典の検索サービスです。1999年にポータルサイト初の辞書サービスとして提供を開始しました。出版社による信頼性の高い語学辞典(国語辞書、英和辞書、和英辞書、類語辞書、四字熟語、漢字など)と多種多様な専門用語集を配信しています。すべての辞書をまとめて検索する「横断検索」と特定の辞書を検索する「個別検索」が可能です。国語辞書ではニュース記事や青空文庫での言葉の使用例が確認でき、使い方が分からない時に便利です。