清光(せいこう)
の例文・使い方・用例・文例(2)
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・・・ 入り江に近づくにつれて川幅次第に広く、月は川づらにその清光をひたし、左右の堤は次第に遠ざかり、顧みれば川上はすでに靄にかくれて、舟はいつしか入り江にはいっているのである。 広々した湖のようなこの入り江を横ぎる舟は僕らの小舟ばかり。・・・
国木田独歩
「少年の悲哀」
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・・・ 今夜 水楼 先ず月を得て清光偏照善愁人。 清光 偏えに照らす 善だ愁うの人〕なぞいうのがあった。今日読返して見ると覚えず噴飯するほどである。わずか十四、五歳の少年が「昨日は紅楼に爛酔するの人」といっているに至っては、・・・
永井荷風
「夏の町」
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