港口(こうこう)
の例文・使い方・用例・文例(2)
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・・・皆々思わず起き上がる。港口浅せたるためキールの砂利に触るゝなるべし。あまり気味よからねば半頁程の所読んではいたれど何がかいてあったかわからざりしも後にて可笑しかりける。船の進むにつれて最早気味悪き音はやんで動揺はようやく始まりて早や胸悪きを・・・
寺田寅彦
「東上記」
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・・・ もう一つは浦戸港の入り口に近いある岩礁を決して破壊してはいけない、これを取ると港口が埋没すると教えたことである。しかるに明治年間ある知事の時代に、たぶん机の上の学問しか知らないいわゆる技師の建言によってであろう、この礁が汽船の出入りの・・・
寺田寅彦
「藤棚の陰から」
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