まんしゅうご【満州語】
満州族の言語。ツングース語に属し、豊富な文献をもつ。中国東北部の一部と中国新疆 (しんきょう) ウイグル自治区の一部とで話されている。
まんしゅうこく【満州国】
満州事変により中国東北地方を占領した日本が、1932年、清朝最後の皇帝溥儀 (ふぎ) (宣統帝)を執政として建国した傀儡 (かいらい) 国家。首都は新京(今の長春)。1934年に溥儀の皇帝即位によって帝国となり、1945年、日本の第二次大戦敗北とともに消滅。
まんしゅうこくきょうわかい【満州国協和会】
1932年に結成された満州国の官制国民組織。満州国住民を会員とし、宣撫工作・社会教化にあたったが、のち、総力戦体制のなかでの人的、物的動員組織となった。45年、消滅。
まんしゅうじへん【満州事変】
1931年(昭和6)9月18日、奉天(今の瀋陽)郊外での柳条湖事件を契機に始まった、日本の中国東北部への侵略戦争。翌年満州国独立を宣言、さらに熱河省を占領、国民政府と塘沽 (タンクー) 停戦協定を締結して満州領有を既成事実化した。
まんしゅうぞく【満州族】
中国東北地方の主要住民。ツングース系の民族で、かつて渤海 (ぼっかい) を建てた靺鞨 (まっかつ) 、金を建てた女真、清を建てた女真族の後裔 (こうえい) 。17世紀、女真を統一した太祖ヌルハチが自らの民族名を改めたことによる名称。満族。
まんしゅうぼうじゅうだいじけん【満州某重大事件】
⇒張作霖 (ちょうさくりん) 爆殺事件
まんしゅうもじ【満州文字】
満州族が満州語の表記に用いてきた音素文字。清 (しん) の太祖の時にモンゴル文字を応用することになり、2代太宗の時にこれらの文字に丸や点を付するなどの改良をして成立。
まんしゅうしきどうけん【満州式銅剣】
⇒遼寧式銅剣