そうせき-ちんりゅう【漱石枕流】
自分の
失敗を認めず、屁理屈
へりくつを並べて言い逃れをすること。負け惜しみの強いこと。▽「石に漱
くちすすぎ流れに枕する」と
常用され、夏目漱石の
雅号「漱石」の
由来として
有名。「枕流漱石
ちんりゅうそうせき」ともいう。
- 出典
- 『晋書しんじょ』孫楚伝そんそでん
- 句例
- 漱石枕流のごとき言い訳
- 類語
- 指鹿為馬しろくいば 孫楚漱石そんそそうせき
- 故事
- 中国西晋せいしんの孫楚そんそは「石に枕し流れに漱くちすすぐ」と言うべきところを、「石に漱ぎ流れに枕す」と言ってしまい、誤りを指摘されると、「石に漱ぐのは歯を磨くため、流れに枕するのは耳を洗うためだ」と言ってごまかした故事から。