1 わき目をふらずいちずになること。また、そのさま。ひたすら。「ゴールを目ざし、—に走る」
2 仏語。法華経に説く、仏となる道はただ一つ一乗であり、二乗、三乗にはないということ。無二亦無三 (むにやくむさん) 。
3 ただ一つしかないこと。二つとないこと。唯一。
「東大寺と申すは、一閻浮提 (いちえんぶだい) —の梵閣」〈盛衰記・二四〉
出典:青空文庫
・・・に翅を鳴らしながら、無二無三に敵を刺そうとした。花粉はその翅に煽られ・・・ 芥川竜之介「女」
・・・丈よりも高い高粱は、無二無三に駈けてゆく馬に踏みしだかれて、波のよう・・・ 芥川竜之介「首が落ちた話」
・・・べきロングフェロオを無二無三に訳読しようとした。「Life is r・・・ 芥川竜之介「毛利先生」