ねったいうりん【熱帯雨林】
⇒熱帯降雨林
ねったいうりんきこう【熱帯雨林気候】
ケッペンの気候区分による熱帯気候の一。符合はAf。一年じゅう雨が多く高温多湿で、ほぼ毎日午後にスコールが降る。常緑広葉樹のジャングルに覆われるが、雨のため表土が蓄積されにくく農業には不向き。インドネシア・コンゴ北部・アマゾン川中上流域などにみられる。
ねったいかじつ【熱帯果実】
熱帯地方に産する果実。バナナ・マンゴー・ドリアンなど。
ねったいきこう【熱帯気候】
熱帯に固有の気候。ケッペンの気候区分における符合はA。一年じゅう高温で、気温は年変化が少ないが昼夜の差が大きい。一年を通じて多雨の熱帯雨林気候(Af)と乾季と雨季が明瞭なサバナ気候(Aw)に大別され、前者のうち、弱い乾季がある地域を熱帯モンスーン気候(Am)とする場合もある。
ねったいきだん【熱帯気団】
熱帯・亜熱帯で形成される暖気団。多湿の海洋性と乾燥した大陸性のものとがあり、前者には小笠原気団、後者には揚子江気団がある。
ねったいぎょ【熱帯魚】
熱帯・亜熱帯地方に産する魚類。主に淡水魚をいい、色彩のはでなものが多く、観賞用に飼育される。グッピー・エンゼルフィッシュ・ディスカスなど。《季 夏》「—みなしづかなり値たかく/波郷」 [補説]書名別項。→熱帯魚
ねったいこ【熱帯湖】
表面水温が一年じゅうセ氏4度以上の湖。熱帯のほか温帯にも分布する。
ねったいこううりん【熱帯降雨林】
熱帯雨林気候の地域にある森林。常緑広葉樹を主とし、特定の優占種をもたない。蔓 (つる) 植物や着生植物も多く、林内は暗く湿度が高い。全生物種の半分が生息するといわれ、また、植物遺体の分解が速いため肥沃な土壌層の発達が悪く、伐採されると回復が難しい。熱帯多雨林。熱帯雨林。
ねったいしゅうそくたい【熱帯収束帯】
南北両半球の貿易風が合流する帯状の境界。一般に北半球の夏のときには北半球に、冬には南半球に移動する。上昇気流が生じて積乱雲が発達し、降水量が多い。赤道前線。熱帯前線。赤道収束帯。ITCZ(intertropical convergence zone)。
ねったいしょくぶつ【熱帯植物】
熱帯地方に自生する植物。一般に大形で、独特の形態をもつものが多い。サボテン・ヤシ・マングローブなど。