ねんりょうでんち【燃料電池】
燃料(水素など)と酸化剤(酸素など)の化学反応によって電気エネルギーを取り出す装置。家庭用燃料電池の場合、ガスなどから水素を取り出し、空気中の酸素と反応させる。この化学反応で生じるのは水だけで、二酸化炭素などの温室効果ガスが排出されないため、クリーンエネルギー源の一つとされる。化学反応の際に発生する熱は給湯などに活用する。水素は、ガス以外にも灯油・バイオエタノールなどから取り出すこともできる。FC(fuel cell)。→エネファーム
ねんりょうでんちしゃ【燃料電池車】
燃料電池(FC)を搭載した自動車。ガソリンが不要で、走行中に二酸化炭素などの温室効果ガスを排出しないため、脱炭素対策として期待される。燃料電池自動車。FCV(fuel cell vehicle)。FCEV(fuel cell electric vehicle)。FC自動車。→電気自動車 →ハイブリッドカー
ねんりょうひちょうせいせいど【燃料費調整制度】
電気・ガス料金のうち原燃料(原油・石炭・天然ガス)の調達にかかった費用を明確にし、その変動分を料金にそのまま反映させる制度。電気・ガス会社の経営努力と、外部要因である原燃料価格や為替レートの影響を区別する効果があり、市場環境に即した料金調整が可能になる。平成8年(1996)から導入され、平成21年(2009)の見直しで原燃料価格の変動を料金に反映するまでの期間が短縮された。
ねんりょうふんしゃべん【燃料噴射弁】
ディーゼル機関で、高圧の燃料を燃焼室内に噴射する弁。ばねを利用し、燃料の圧力がある値になると自動的に開閉する。燃料弁。
ねんりょうぼう【燃料棒】
原子炉用の棒状燃料。ふつう、酸化ウランを筒状の被覆管に密封したもの。実際には、これを数十から数百本束ねた集合体を単位として使う。→燃料集合体
ねんりょうポンプ【燃料ポンプ】
燃料をタンクから、ガソリン機関の気化器、またはディーゼル機関の噴射弁へ供給するポンプ。
ねんりょうでんちじどうしゃ【燃料電池自動車】
⇒燃料電池車
ねんりょうしゅうごうたい【燃料集合体】
原子炉に燃料として装荷される燃料棒の束。数十本から数百本の燃料棒が正方形や六角形に束ねられている。核燃料集合体。
ねんりょうそんしょう【燃料損傷】
⇒炉心損傷
ねんりょうひふくかん【燃料被覆管】
燃料ペレットを封入する、ジルコニウム合金やステンレス鋼などの金属製の管。五重の壁の第二の壁にあたる。→燃料棒