とくいじどう【特異児童】
教育上特別な配慮を要する児童。心身障害児・学業不振児など。広義には、天才児・英才児を含めることもある。
とくいせい【特異性】
1 そのものに備わっている特殊な性質。特殊性。 2 抗体の、特定の抗原とだけ反応する性質。また、酵素の、特定の基質と結合することによってだけ作用する性質。
とくいたいしつ【特異体質】
普通の体質では反応しない食物や薬物などに対して、異常な反応を起こす体質。アレルギー体質のほか胸腺 (きょうせん) リンパ体質・滲出 (しんしゅつ) 性体質などがある。
とくいてん【特異点】
1 曲線・曲面上で、接線や接平面が存在しないか二つ以上ある点。 2 重力の固有の大きさが無限大になってしまう点。ブラックホールは宇宙の特異点である。時空の特異点。 3 ⇒技術的特異点
とくいび【特異日】
ある天候が、偶然とは思われないほど高い確率で現れる特定の日。2月7日の春一番、11月3日の秋晴れなど。
とくいしょうわくせい【特異小惑星】
多くの小惑星が含まれる小惑星帯とは異なる軌道をもつ小惑星の総称。軌道長半径が木星軌道より外側にあるケンタウロス族、アポロ群・アモール群・アテン群などの地球近傍小惑星、軌道傾斜角が90度以上の逆行小惑星などを指す。また小惑星帯にあっても、セレス、パラス、ベスタなどの直径が特に大きい小惑星を含める場合がある。
とくいせい【特異星】
通常の恒星と異なる特殊なスペクトルを示す星の総称。外層大気の化学組成の違いに由来するものと、大気の構造や運動に起因するものなどがある。前者の代表例は化学特異星、後者の代表例はウォルフライエ星が知られる。
とくいエックスせんパルサー【特異X線パルサー】
X線パルサーのうち、自転周期が2〜11秒、磁場が通常の中性子星より10〜1000倍程度強い天体。突発的な増光は見られず、ほぼ定常的に熱的なX線が観測される。AXP(anomalous X-ray pulsar)。 [補説]発見以来20年近くその正体は不明だったが、マグネターが極めて強い磁場のエネルギーを何らかの形で解放しているものと考えられている。
とくいてんていり【特異点定理】
物理的に妥当な状況(空間におけるエネルギーが正など)を考えると、一般相対性理論が破綻 (はたん) する密度または時空の曲率が無限大となる特異点が存在すること。たとえばブラックホールの内部には特異点があると考えられているが、事象の地平線の内側にあるため、たとえ因果律が破綻したとしても、外部には影響はない。1960年代にホーキングとペンローズによって古典論の枠組みの中で証明された。ペンローズ・ホーキングの特異点定理。→裸の特異点
とくいゆくえふめいしゃ【特異行方不明者】
行方不明者のうち、殺人・誘拐等の犯罪により生命または身体に危険が生じているおそれがある人、少年の福祉を害する犯罪の被害にあうおそれがある人、水難・交通事故など生命にかかわる事故に遭遇しているおそれがある人、遺書や平素の言動などから自殺のおそれがある人、精神障害や危険物携帯などの事情により自身を傷つけたり他人に害を及ぼすおそれがある人、病人・高齢者・年少者などで自救能力がないことにより生命または身体に危険が生じるおそれがある人をいう。行方不明者発見活動に関する規則(国家公安委員会規則)に規定。