とくはつせいしんきんしょう【特発性心筋症】
原因不明で起こる心筋の障害。心室壁が肥厚して内腔が狭くなる肥大型、心筋細胞が変性して収縮力がなくなる拡張型があり、拡張型は国の指定難病となっている。
とくはつせいかくちょうがたしんきんしょう【特発性拡張型心筋症】
⇒拡張型心筋症
とくはつせいかんしつせいはいえん【特発性間質性肺炎】
肺の間質(肺胞壁・細気管支など)に炎症が起こる間質性肺炎のうち原因を特定できないもの。特発性肺線維症・器質化肺炎・非特異性間質性肺炎などの疾患が含まれる。指定難病の一つ。IIP(idiopathic interstitial pneumonia)。
とくはつせいけっしょうばんげんしょうせいしはんびょう【特発性血小板減少性紫斑病】
基礎疾患や薬剤の影響がないにもかかわらず、血小板が減少し、さまざまな出血症状を引き起こす病気。指定難病の一つ。小児の場合6か月以内に治癒することが多い。血小板に対する自己抗体が生成され、脾臓で血小板が破壊されることにより起こると考えられている。ITP(Idiopathic thrombocytopenic purpura)。
とくはつせいはいせんいしょう【特発性肺線維症】
原因を特定できない肺線維症。肺線維症の半数を占める、予後不良の疾患。特発性間質性肺炎(指定難病)の一型。喫煙が危険因子とされる。治療薬として抗線維化剤のピルフェニドンが認可されている。IPF(idiopathic pulmonary fibrosis)。
とくはつせいせいじょうあつすいとうしょう【特発性正常圧水頭症】
正常圧水頭症のうち、原因が不明なものをいう。高齢者に多く発症する。認知障害・歩行障害・尿失禁などアルツハイマー型認知症と同様の症状がみられるが、髄液シャント術によって脳脊髄液の循環を良くすることによって改善することが多く、髄液タップテストによって診断される。iNPH(idiopathic normal pressure hydrocephalus)。
とくはつせいそくわんしょう【特発性側湾症/特発性側彎症】
背骨が左右に湾曲する、原因不明の病気。思春期の女子に好発。運動療法などで経過観察し、進行する場合は装具を用いて治療する。