1 少しあたたかい。中途半端にあたたかい。また、変にあたたかい。なまあたたかい。「―・いふろ」「―・い春風」
2 きびしさがない。手ぬるい。「―・い処置」「しつけ方が―・い」
3 気力が感じられない。情熱が足りない。
「―・き、色の白きひな男なり」〈仮・東海道名所記・一〉
出典:青空文庫
・・・の霜夜に、出しがらの生温い渋茶一杯汲んだきりで、お夜食ともお飯とも・・・ 泉鏡花「眉かくしの霊」
・・・その夜は吹荒さむ生温い風の中に、夜着の数を減して、常よりは早く床に・・・ 夏目漱石「三山居士」
・・・神の中に、どれ丈この生温い、受身な、姑息な生活気分を打開する力がこ・・・ 宮本百合子「獄中への手紙」