目八分(めはちぶん)
の例文・使い方・用例・文例(2)
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・・・彼女は怯ず怯ず椅子を離れ、目八分に杯をさし上げたまま、いつか背骨さえ震え出したのを感じた。 彼等はある電車の終点から細い横町を曲って行った。夫はかなり酔っているらしかった。たね子は夫の足もとに気をつけながらはしゃぎ気味に何かと口を利いた・・・
芥川竜之介
「たね子の憂鬱」
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・・・殴りつけられる時するように腕をまげて目八分の所にやって、逃げ出す事もし得ないでいた。「童子連は何条いうて他人の畑さ踏み込んだ。百姓の餓鬼だに畑のう大事がる道知んねえだな。来う」 仁王立ちになって睨みすえながら彼れは怒鳴った。子供たち・・・
有島武郎
「カインの末裔」
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