ざくろいし【石榴石】
マグネシウム・鉄・マンガン・カルシウム・アルミニウムなどを含む珪酸塩 (けいさんえん) 鉱物。変成岩中に多い。12面体結晶が普通。等軸晶系。色は黄・赤・黒・褐色などで、主に研磨材に利用し、美しいものは宝石とする。ガーネット。
ざくろぐち【石榴口】
1 《鏡磨きにザクロの酢が必要とされたところから、「鏡要る」に「屈み入る」をかけて出来た名という》江戸時代の浴場で、洗い場から湯ぶねへの出入り口。湯の冷めるのを防ぐために、洗い場と湯ぶねとの間に、下部をあけて板を張り、からだをかがめて出入りするようにした所。 2 ザクロの実のように、裂けて開いた部分。
ざくろそう【石榴草】
ザクロソウ科の一年草。道端などに生え、高さ10〜20センチ。ザクロに似た葉が3〜5枚輪生する。夏から秋、黄褐色の小花を多数つける。
出典:青空文庫
・・・、船に積んだ無花果や柘榴の実と、そうしてその中に坐りながら、熱心・・・ 芥川竜之介「さまよえる猶太人」
・・・と思うほど、うす赤い柘榴の実の形を造っているが、そこを除いては、・・・ 芥川竜之介「女体」
・・・イタリアの柘榴か、イスパニアの真桑瓜か、それともずっと遠いアラビ・・・ 芥川竜之介「三つの宝」