かんだがわ【神田川】
東京都東部を東流する川。長さ約25キロ。もと上流を神田上水、中流を江戸川といった。両国橋付近で隅田川に注ぐ。
かんだじょうすい【神田上水】
江戸初期、江戸に設けられた日本最古の上水道。水源は現武蔵野市井の頭公園内の井 (い) の頭 (かしら) 池で、神田・日本橋・京橋などに給水した。明治36年(1903)廃止。現在は神田川の一部。
かんだじんじゃ【神田神社】
千代田区外神田にある神社。祭神は大己貴命 (おおなむちのみこと) ・少彦名命 (すくなひこなのみこと) 。境内に将門社がある。通称、神田明神。
かんだたかひら【神田孝平】
[1830〜1898]経済学者・政治家。美濃の生まれ。福沢諭吉とともにイギリス経済学移入の先覚者。兵庫県令・元老院議官・貴族院議員を歴任。著「経済小学」「和蘭政典」など。かんだこうへい。
かんだっこ【神田っ子】
神田生まれの江戸っ子。江戸っ子の中でも、特に男だて、勇み肌で知られる。
かんだないぶ【神田乃武】
[1857〜1923]英語学者・教育者。江戸の生まれ。日本の英語学の発達に尽力し、辞書・教科書を著した。正則予備校の創立者。貴族院議員。
かんだはくざん【神田伯山】
講談神田派の名。 (初世)[?〜1873]幕末から明治初期に活躍した講談師。川崎の生まれ。本名、斎藤定吉。初世神田伯竜の門弟。特に「天一坊」が得意で、川柳に「伯山は天一坊で蔵をたて」と詠まれた。 (2世)[1841〜1920]本名、玉川金次郎。初世の門弟。「幡随院長兵衛」などを得意とした。のち、松鯉 (しょうり) と改名。 (3世)[1872〜1932]本名、岸田福松。2世の門弟。「清水次郎長伝」などで有名。
かんだはくりゅう【神田伯竜】
講談神田派の名。 (初世)[?〜1850ころ]神田派の祖。師の神田辺羅坊寿観 (べらぼうすかん) の名から神田を取り、同門の南鶴が田辺を取って名のったという。 (5世)[1890〜1949]本名、戸塚岩太郎。東京の生まれ。3世伯山の門弟。大正・昭和の世話講談の名人といわれる。得意の読み物「吉原百人斬」「天保六花撰」など。
かんだまつり【神田祭】
神田神社の祭礼。もと9月15日に行われたが、現在は5月15日。江戸二大祭りの一つで、日枝 (ひえ) 神社の山王祭とともに天下祭りといわれる。本祭りと陰 (かげ) 祭りが隔年に行われる。《季 夏》「打ち晴れし—の夜空かな/虚子」→深川祭 ㋐歌舞伎舞踊。清元。本名題「〆能色相図 (しめろやれいろのかけごえ) 」。三升屋二三治 (みますやにそうじ) 作詞、2世清元斎兵衛作曲。天保10年(1839)江戸河原崎座初演。神田祭の情景を舞踊化したもの。 ㋑長唄。幸堂得知作詞、3世杵屋六四郎・4世吉住小三郎作曲。明治44年(1911)発表。
かんだみょうじん【神田明神】
⇒神田神社