姓氏の一。
ふくざわいちろう【福沢一郎】
[1898〜1992]洋画家。群馬の生まれ。多摩美大・女子美大教授。フランスに留学し、シュールレアリスムを日本に紹介。独立美術協会の創立に参加、のち美術文化協会を結成。代表作に「よき料理人」「黒人霊歌」など。昭和53年(1978)文化功労者。平成3年(1991)文化勲章受章。
ふくざわゆきち【福沢諭吉】
[1835〜1901]啓蒙思想家・教育家。大坂の生まれ。豊前 (ぶぜん) 中津藩士。大坂で蘭学を緒方洪庵に学び、江戸に蘭学塾(のちの慶応義塾)を開設、のち、独学で英学を勉強。三度幕府遣外使節に随行して欧米を視察。維新後、新政府の招きに応ぜず、教育と啓蒙活動に専念。明六社を設立、「時事新報」を創刊。著「西洋事情」「学問のすゝめ」「文明論之概略」「福翁自伝」など。
出典:青空文庫
・・・出来るものでない、故福沢翁は金銭本能主義の人であったそうだが・・・ 伊藤左千夫「茶の湯の手帳」
・・・式を挙げるに福沢先生を証人に立てて外国風に契約を交換す結婚の新例・・・ 内田魯庵「四十年前」
・・・そのころ福沢翁の著わした「世界国づくし」という和装木版刷りの書物・・・ 寺田寅彦「読書の今昔」